ギタレレのすすめ
みなさんは「ギタレレ」をご存じでしょうか。
名前から想像できるとおり、ギタレレとはクラシックギターとウクレレを合体させたようなギターです。
弦は6本。クラシックギターと同じ弦を使います。
演奏的には、ウクレレよりもクラシックギターよりですが、ボディはウクレレのようにコンパクトです。
ウクレレと違って、ギタレレ専用の楽譜があるわけではありません。
ギターの楽譜をそのまま使えるのが嬉しいですね。
ギタレレは、YAMAHAの登録商標で、現在(2015年6月)ではナチュラル、ブラック、パーシモンブラウン、タバコブラウンサンバーストの4カラーあります。
当初、1万円ちょっとだったので、おもちゃ感覚で購入しましたが、いまやメインで使うほど気に入っています。
キーが変わって新鮮にきこえる
ギタレレは、とりわけアコギでソロギターを弾く方におすすめです。
なぜなら、ソロアレンジされたものは、市販の楽譜を含め、たいていはもっともギターに適した調でアレンジされています。開放弦を活かすため、全体の音が低くなるだけではなく、どれもワンパターンになり、飽きてしまいます。
ギタレレのチューニングは、1弦から6弦の順でAECGDAなので、ギターの5フレットにカポを付けた状態と同じです。
つまらない調でアレンジされていても、ギタレレで演奏すると、とても新鮮に感じます。
ただキーを変えているだけなんですが、想像以上に味わいが変わります。
ギタレレは音の収まりが丸く可愛い感じなので、テイストが変わります。この辺りは、ウクレレらしさがありますね。
ギタレレは、とくにソロギターアレンジされた曲を弾く方におすすめです。
ネックが細く短いので簡単に押さえられる
ギタレレの小ささは、テクニックの面で大きなメリットになります。
ネックもフレットも短いため、ストレッチがとても楽です。クラシックギターはもっともストレッチがキツいギターですが、ギタレレならエレキよりも簡単に押さえられると思います。
また、ネックが細いので、初心者がつまずきやすいセーハも楽ちんです。ただ、細すぎるのでコードを押さえるときなんかは逆に窮屈に感じるかもしれませんが・・。セーハが不得意な方でも、楽に弾けると思います。
軽くて、小さくて、頑丈
ギタレレは、全体が小ぶりなので、まったく重くありません。それでいて、良くも悪くも、けっこう頑丈です。
私は楽器愛があるつもりなんですが、よくギターを倒してしまいます。でもギタレレは自重も軽いので、多少擦り傷はつくかもしれませんが、まったく壊れません。エレキギターを倒したときは「しまったああ!」となりますが、ギタレレが倒れても、もはや無関心です。
値段が安い!
ギタレレの値段は1万円程度と、ギターとしてはもっとも安い価格帯です。
何万円、何十万円もする高価なギターを買うご予算がありましたら、ぜひギタレレを1本、試しに買ってみてはいかがでしょうか。
ギブソンのレスポールを買うお金があれば、ギタレレが10本は買えますっ!
値段も手ごろです。また、クラシックギターやフォークギターと違って、ボリュームもそんなに出ないので、騒音問題になりづらいと思います。
ギタレレにはたくさんの利点があります。なにより、ソロギターで演奏すると思いのほかキレイなテイストになるので、おすすめです。
YAMAHAさんがもっとラインナップを増やしてくれたり、ハイエンド版を製造してくれないか、心待ちにしています。
タブストックの楽譜は、ギタレレで弾いても楽しめるものばかりです。
音が大きくないので、騒音で迷惑をかけない
クラシックギターもフォークギターも、音量は結構容赦ないです。
ですが、ギタレレなら、ボディも小型で音量もそれほど大きくないので、騒音問題になりにくいです。
ギタレレは騒音にはならないけど、奏者にとって音が小さすぎるということもなく、日本の窮屈な住環境に配慮した優れものです。
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ギタレレにはたくさんの利点があります。
私的には、YAMAHAさんがもっとラインナップを増やしてくれたり、ハイエンド版を製造してくれないか、心待ちにしています。
タブストックの楽譜は、ギタレレで弾いても楽しめるものばかりですので、ぜひ機会があればギタレレを握ってみてくださいね。