練習曲の意味
今回は練習曲の意味を考えてみましょう。
練習曲とは文字通り、楽器の演奏技術向上を目的につくられた楽曲です。
教則本や各種トレーニング用など、幅広くあらゆるものも含まれます。
ギターにももちろんあります。
これが正直面白くありませんよね・・・
なぜなら、技術習得のために書かれているため、機械的で反復も多く、又メロディも型にはまったものが多く、退屈になってしまいやすいからだと考えられます。
しかし、中級以上になると、技術習得の目的を超えた音楽的作品として、充実したものがあり演奏会用のプログラムに入るような練習曲もあります。
価値観や目的・目標が重要
さてこの地道な練習曲、どのような意味があるのでしょうか?
基礎練習ということは言うまでもありませんが、各種技術向上に目的がおかれていますので、やはりとても重要となります。
結論をいうと、普段使わない指の筋肉を効率よく鍛えるということが考えられます。
その為、面白みに欠けるトレーニング的内容をコツコツ続けていくのが王道の練習となります。
焦らずに頑張っていきましょう!
又、よくある質問に「基礎・練習曲をこなさないうちに自由曲を練習してはいけないのか?」があります。
これは曲の難易度により不可能な場合は、どうあがいても無理がありますね。
しかし、ここで重要なのが、各自の価値観や目的になってきます。
「基礎は身につかなくてもいいのでとりあえず特定の曲を弾きたい!」という方も、現実にたくさんおられます。
実際問題は大きく遠回りすることになりますが、場合によりそのような楽しみ方も私は有りだと思います。
お好きな曲にチャレンジしてみましょう!
他の分野でも考えてみましょう。
例えば、スポーツのフィギアスケート。
一般のスケート愛好家は、有名選手と同じプログラムを滑ることは当然不可能ですね・・
でも同じように滑りたいという時はどうするでしょうか???
トリプルアクセルを省いて、3回転ジャンプを1回転に・・会場も国際的なスケートリンクではなく市民スケート場で・・というふうになります。
ギターでも同じことで、テンポを落とし、難しいフレーズは簡略化して身内の前で披露すれば良いのです。
これはこれで音楽の形としては成立しますし、楽しいと思います。
しかし、ずっとこの方法ではギャップだらけですぐに限界がきて、逆に面白みが失われていくと思います。
その時はじめて練習曲を通して技術・音楽性を向上させることの本当の重要性・意味に気づくのです。
クラシックギターの練習曲
- タルレガの練習曲 Eマイナー(フランシスコ・タルレガ)
- タルレガの練習曲 Cメジャー(フランシスコ・タルレガ)
- カルカッシの練習曲 Op.60 No.19 Em(マッテオ・カルカッシ)
- ソルの練習曲 Op.60 No.10 C(フェルナンド・ソル)
- ソルの練習曲 Op.60 No.15 E(フェルナンド・ソル)
- ソルの練習曲 Op.60 No.17 C(フェルナンド・ソル)
- ソルの練習曲 Op.60 No. 22 Em(フェルナンド・ソル)
- バリオスの練習曲第1番(バリオス・マンゴレ)
練習・学習内容
基礎を固める
- 指板の音を徹底的に覚えよう
- C Major scale
- 基礎理論 〜必要性と考え方〜
- アルペジオの練習方法
- マイナースケールの基礎
- 効果的なフィンガートレーニング
- リズムを最優先して練習しよう
- 三連符をリズミックに弾こう
- トライアド(三和音)をマスターしよう
- 3コードを弾いてみよう
- 魅惑のトレモロ奏法をマスターしよう
- 練習曲の意味
はじめてのアドリブ入門講座
- リズミック・アプローチ
- トライアドの活用
- BLUESを弾いてみよう!
- ペンタトニック・フレーズ
- ブルーノート
- スライドの活用
- 音型トレーニング 4音パターン (1)
- 音型トレーニング 4音パターン (2)
- 音型トレーニング 3音パターン (1)
- 音型トレーニング 3音パターン (2)
- モチーフの発展法
- フィンガーボードの把握
- Blue Note
- マイナーペンタトニック・フレーズ (1)
- マイナーペンタトニック・フレーズ (2)
- 三連符トレーニング(1)
- 三連符トレーニング(2)
- 三連符トレーニング(3)