はじめてのアドリブ入門講座
トライアドの活用
前回は一音によるリズミックなトレーニングを説明しました。
いかがでしょうか?
一音だけで音楽らしくなってきたでしょうか?
今回は少し発展させ同様に二音、三音と音数を増やしていきどんどんメロディックにしていきましょう。
ここではシンプルにトライアドを活用していきます。
トライアドとは3和音の事で、root、3rd、5thで構成されています。
Cコードのトライアドは、C、E、Gとなります。
まず音の順序はroot、3rd、5thを守り、リズム面を考えてみましょう。
前回同様、2拍単位で考えます。
① 4分音符(C)、8分音符(E)、8分音符(G)
② 8分音符(C)、8分休符、8分音符(E)、8分音符(G)
③ 8分休符、8分音符(C)、8分音符(E)、8分音符(G)
④ 8分音符(C)、8分音符(E)、4分音符(G)
⑤ 8分音符(C)、8分音符(E)、8分音符(G)、8分休符
⑥ 8分音符(C)、4分音符(E)、8分音符(E)
⑦ 8分音符(C)、8分音符(E)、8分休符、8分音符(G)
さらに、16分音符、3連符なども考えるとこれだけでも膨大なリズムの可能性が考えられますね。
奏法的にもギターの特徴を活かし、スライド、ハンマリング、チョーキングなどで表現の変化を試してみると効果的です。
あと重要なのが「音のダイナミクス」です。
どの音にアクセントを置くか?によってニュアンスが異なってきますので音の強弱の意識を持って練習していきましょう!
転回形を使ったり、音の順序を入れ替える
Root,3rd,5thという基本形で馴染んできたら、転回形でも試してみましょう。
第一転回形:3rd,5th,Root・・・E,G,C
第二転回形:5th,Root,3rd・・・G,C,E
このように同様のリズムで音の組み合わせを変えていきましょう。
さらに音の順序を入れ替えると更にバリエーションが広がります!
Root,5th,3rd ・・・C,G,E
3rd,Root,5th ・・・E,C,G
5th,3rd,Root ・・・G,E,C
トライアドだけでも様々な可能性があるのが分かると思います。
この上、さらに拍数も2拍単位でなく、4拍単位に拡大すると一気にリズムの可能性が膨大なものとなります。
勿論、このようなトレーニングはすべての可能性を書き出し、実践していく必要はありませんが考え方として自分のものとなれば大きな意義がでてきます。
試したパターンの中から、気に入ったものを自分のプレイスタイルにどんどん取り込んでいけばいいのです!
又、お分かりのように実践では弾かない部分(休符)、ロングトーンも非常に重要となるので、小節内に全ての音を使わなければならないということではありません。
考え方を参考に自分なりの音使い、リズムパターン、組み合わせをどんどん考えていき、引き出しを増やしていきましょう!
練習・学習内容
基礎を固める
- 指板の音を徹底的に覚えよう
- C Major scale
- 基礎理論 〜必要性と考え方〜
- アルペジオの練習方法
- マイナースケールの基礎
- 効果的なフィンガートレーニング
- リズムを最優先して練習しよう
- 三連符をリズミックに弾こう
- トライアド(三和音)をマスターしよう
- 3コードを弾いてみよう
- 魅惑のトレモロ奏法をマスターしよう
- 練習曲の意味
はじめてのアドリブ入門講座
- リズミック・アプローチ
- トライアドの活用
- BLUESを弾いてみよう!
- ペンタトニック・フレーズ
- ブルーノート
- スライドの活用
- 音型トレーニング 4音パターン (1)
- 音型トレーニング 4音パターン (2)
- 音型トレーニング 3音パターン (1)
- 音型トレーニング 3音パターン (2)
- モチーフの発展法
- フィンガーボードの把握
- Blue Note
- マイナーペンタトニック・フレーズ (1)
- マイナーペンタトニック・フレーズ (2)
- 三連符トレーニング(1)
- 三連符トレーニング(2)
- 三連符トレーニング(3)