はじめてのアドリブ入門講座
スライドの活用
ギターの奏法的な魅力の一つに「スライド」が挙げられます。
ギターでスライドといえば、ボトルネック奏法(スライドバーを使った滑らかな奏法)が思い浮かぶ方も多いでしょうが、ここではフィンガースライド(指でのスライド)を取り上げます。
スライドは、ギターのみならず、弦楽器全般でよく用いられる奏法で、音と音を滑るように滑らかに繋げたい時に使用します。
「音に表現力をつける」という点では必要不可欠な基礎テクニックですので、意識して練習してみましょう。
ピアノではでないフィーリングですので、ギターならではの微妙なニュアンスも味わいながら、自分のものにしていきましょう!
マイナーペンタトニックスケールをスライドで
ここでは、BLUESのアドリブ練習で取り上げている「マイナーペンタトニックスケール」をスライドで弾くトレーニングを示します。
同じスケールラインでも、フルピッキングで弾いたり、スライドで弾いたり、ハンマリング&プリングで弾いたりすることは非常に重要ですので、スケール練習の際は常に意識してみてください。
では、Aマイナーペンタトニックスケールのスライドポジション基本形を弾いてみましょう。

下降時は逆の動きで戻ってきます。
何かに気づいたでしょうか?
そうです。スライドしている箇所は3箇所ともD音からE音です。
ペンタトニック5音中の動きをチェックしてみてください。
3オクターブすべてが同じ音型になっていることが分かると思います。
このような流れをブロックフレーズといいます。
同じフォームでA、C、D⇒E, Gと流れているのが分かると思います。
これによりフィンガーボード(指板)上での音名の把握にもつながるので、とても実践的なポジション練習にもなります。
スライド時のポイントとしては、スライドを意識するあまりD音が短くなってしまう方がよく見られます。
しっかりD音を発音してから、しっかりとE音へスライドするように意識しましょう。
テンポはゆっくりからはじめ、メトロノームで4分音符、8分音符、3連符、16分音符などでトレーニングしてみましょう。
アドリブへの発展は、1オクターブに絞り、スライドのリズムをためたり、早めたりして様々な可能性を試してみましょう。
この素材を元に、いろいろなフレーズに発展させていきましょう!
練習・学習内容
基礎を固める
- 指板の音を徹底的に覚えよう
- C Major scale
- 基礎理論 〜必要性と考え方〜
- アルペジオの練習方法
- マイナースケールの基礎
- 効果的なフィンガートレーニング
- リズムを最優先して練習しよう
- 三連符をリズミックに弾こう
- トライアド(三和音)をマスターしよう
- 3コードを弾いてみよう
- 魅惑のトレモロ奏法をマスターしよう
- 練習曲の意味
はじめてのアドリブ入門講座
- リズミック・アプローチ
- トライアドの活用
- BLUESを弾いてみよう!
- ペンタトニック・フレーズ
- ブルーノート
- スライドの活用
- 音型トレーニング 4音パターン (1)
- 音型トレーニング 4音パターン (2)
- 音型トレーニング 3音パターン (1)
- 音型トレーニング 3音パターン (2)
- モチーフの発展法
- フィンガーボードの把握
- Blue Note
- マイナーペンタトニック・フレーズ (1)
- マイナーペンタトニック・フレーズ (2)
- 三連符トレーニング(1)
- 三連符トレーニング(2)
- 三連符トレーニング(3)