はじめてのアドリブ入門講座
リズミック・アプローチ
今回から入門者向けのギターにおけるアドリブ演奏の考え方、練習方法を説明していきます。
そもそも音楽におけるアドリブとは何でしょうか?
答えは「即興演奏」です。
一般的にアドリブと聞けば、その場を乗り切るような適当なイメージもありますが、音楽演奏でのアドリブは音楽的な要素を強化していないと、長い進行の中では良い内容にはなりません。
ここでは、シンプルに考え実践的で使えるアドリブのアプローチ方法の一例を示していきます。
構えず楽しみながら、アドリブの発想を増やして行きましょう!
又、アドリブで必要な知識、スケールなどは必要に応じ触れていきますので、知識がない方でも役立つように進めていきますのでご安心ください。
一つの音でもアドリブできる
早速始めてみましょう。
とっつきやすく、分かりやすい練習方法で有名なものは、一音でのリズミック・アプローチです。
これは字のごとく一つの音を様々なリズムに変化させていく方法です。
同じ音でもリズムを変化させていくだけで多彩な表現が可能となります。
いきなり複雑なスケールを練習する前に、リズム面を強化しておくほうが後々役立ちますのでお薦めいたします。
リズムと一言で言っても、拍数によりキリがありませんので、ここでは2拍単位での基本練習(8分音符)を考えていきましょう。
まず、リズムの可能性を考えてみましょう。
2分音符、4分音符×2が真っ先に思い浮かびますよね!
2分音符
4分音符×2
更に細かく見ていくと、以下のようになります:
① 8分音符×4
② 付点4分音符+8分音符
③ 8分音符+付点4分音符
④ 8分音符+4分音符+8分音符
いかがですか?これだけでもリズムの可能性が広がるのがお分かりになると思います。
実際にメトロノームに合わせ、トレーニングして感覚を身につけましょう!
休符を入れると更に可能性が広がります。
8分音符×4に対し8分休符を一つ加えてみましょう。
① 8分休符、8分音符、8分音符、8分音符
② 8分音符、8分休符、8分音符、8分音符
③ 8分音符、8分音符、8分休符、8分音符
④ 8分音符、8分音符、8分音符、8分休符
更に休符の数を2つにしてみましょう!
① 8分休符、8分音符、8分休符、8分音符
② 8分休符、8分休符、8分音符、8分音符
③ 8分休符、8分音符、8分音符、8分休符
④ 8分音符、8分休符、8分音符、8分休符
⑤ 8分音符、8分休符、8分休符、8分音符
⑥ 8分音符、8分音符、8分休符、8分休符
など
このようにリズムを具体的に書き出してみると、これだけでも様々な可能性があることが分かると思います。
このような考え方がリズムバリエーションを豊富にしていきますので、一音でもリズムをともなった演奏、音楽的な演奏を常に意識することが非常に大切になってきます!
練習・学習内容
基礎を固める
- 指板の音を徹底的に覚えよう
- C Major scale
- 基礎理論 〜必要性と考え方〜
- アルペジオの練習方法
- マイナースケールの基礎
- 効果的なフィンガートレーニング
- リズムを最優先して練習しよう
- 三連符をリズミックに弾こう
- トライアド(三和音)をマスターしよう
- 3コードを弾いてみよう
- 魅惑のトレモロ奏法をマスターしよう
- 練習曲の意味
はじめてのアドリブ入門講座
- リズミック・アプローチ
- トライアドの活用
- BLUESを弾いてみよう!
- ペンタトニック・フレーズ
- ブルーノート
- スライドの活用
- 音型トレーニング 4音パターン (1)
- 音型トレーニング 4音パターン (2)
- 音型トレーニング 3音パターン (1)
- 音型トレーニング 3音パターン (2)
- モチーフの発展法
- フィンガーボードの把握
- Blue Note
- マイナーペンタトニック・フレーズ (1)
- マイナーペンタトニック・フレーズ (2)
- 三連符トレーニング(1)
- 三連符トレーニング(2)
- 三連符トレーニング(3)