はじめてのアドリブ入門講座
マイナーペンタトニック・フレーズ 1
今回はシンプルなフレーズ練習をしてみましょう。
アドリブの素材を学んでも、なかなかフレーズらしくならないのが実情でしょう。
細かな基礎トレーニングは、もちろん重要ですが同時に進めていくと効果的なのがフレーズ練習です。
実際のフィーリングはメカニカルなトレーニングだけでは決して得ることができません。
そのために早期からフレーズ練習を通して、音楽的に弾くことを心掛けましょう。
ここではBlues Rock的な基本的なフィーリングを身に付けていきましょう!
フレーズ1

このフレーズはチョーキングの安定と人差し指のジョイントが練習ポイントです。チョーキングは勢いよく思い切りよくプレイしましょう。しっかりと1音上がっているか確認しながら弾きましょう。
1拍目裏~2拍目表にかけての2弦、1弦の5フレットの運指は人差し指でまとめて押さえます。このような状態をジョイントといいます。
2拍目裏~3拍目表にかけては、プリング・オフの練習です。2弦8フレットを弾く時は、既に2弦5フレットも押さえておき、きっちりと小指で弦を弾いてプレイしましょう。
フレーズ2

プリングの練習フレーズです。
1拍目、2拍目の同一のフレーズはリズムが早くならないように注意してどっしり弾きましょう。
フレーズ3

このフレーズは運指の選択肢を考えるためのものです。2拍目裏のD音を薬指で弾いた場合、3拍目表のA音は中指で入ります。典型的なBluesスタイルの方は薬指のジョイントで弾かれるでしょうが(人差し指、中指、、薬指の3本指のスタイル)、個人的には小指も含めた4本指のスタイルですので読者の皆様も試してみてください。
その上で最終的には音質の違い、指の長さ、指の開き具合、力加減など総合的に考えて自分にあった運指スタイルで弾いていけば良いと思います。
運指に関しては、究極は「良い音」がすればOKだと感じますので柔軟に捉えて色々試してみてください。
フレーズ4

チョーキング強化のフレーズです。チョーキングポイントの2弦8フレット、3弦7フレットを馴染ませましょう。
2拍目裏G音を小指、4拍目をジョイントで弾くという点がポイントです。
ジョイント部分は2,3弦をまとめて人差し指で押さえていますが、2弦を弾き終えると軽く脱力して次の3弦の音となるべく重ならないように意識しましょう。
フォームを保ったままのアルペジオや、意図的に音をホールドするとき以外は、脱力を意識しておくと単音メロディが潰れずに流れますので効果的です。
練習・学習内容
基礎を固める
- 指板の音を徹底的に覚えよう
- C Major scale
- 基礎理論 〜必要性と考え方〜
- アルペジオの練習方法
- マイナースケールの基礎
- 効果的なフィンガートレーニング
- リズムを最優先して練習しよう
- 三連符をリズミックに弾こう
- トライアド(三和音)をマスターしよう
- 3コードを弾いてみよう
- 魅惑のトレモロ奏法をマスターしよう
- 練習曲の意味
はじめてのアドリブ入門講座
- リズミック・アプローチ
- トライアドの活用
- BLUESを弾いてみよう!
- ペンタトニック・フレーズ
- ブルーノート
- スライドの活用
- 音型トレーニング 4音パターン (1)
- 音型トレーニング 4音パターン (2)
- 音型トレーニング 3音パターン (1)
- 音型トレーニング 3音パターン (2)
- モチーフの発展法
- フィンガーボードの把握
- Blue Note
- マイナーペンタトニック・フレーズ (1)
- マイナーペンタトニック・フレーズ (2)
- 三連符トレーニング(1)
- 三連符トレーニング(2)
- 三連符トレーニング(3)